注目の「ラウンドアバウト」交差点で優先は入る車両? 回る車両?

1900年当時、欧州ではそれまでの円形交差点で進入車両が優先されていたため、合流時の衝突事故が絶えなかったことから、1960年代にイギリスで改良版として考案されたのが「ラウンドアバウト」の起源。 

「環道内車両優先」に改められて以降、欧米を中心に普及、現在に至ります。 

左側通行の日本では「時計回り一方通行」が義務付けされ、車両は交差点入り口手前で徐行、環道路を走行中のクルマを優先しながら進入します。 

「ラウンドアバウト」方式は必要な敷地面積がやや広くなることや、交差点に進入時、慣れないと環道内を走行中のクルマとの衝突などの可能性も考えられますが、米国で導入後に年間発生事故件数が半減したとの実証データも有り、総合的には通常の交差点よりメリットが多そうです。 

具体的には以下のようなメリットが考えられます。 

・災害時に停電が発生しても影響が無い
・円形盛土により交差点入り口で減速される
・信号が無いので燃料の節約に繋がる
・信号が無いので街の景観がスッキリする
・交通の流れがスムーズになり渋滞が減少
・Uターンにも利用出来る 

一方、「ラウンドアバウト」から出る際に左折ウインカーを出す必要が有ることがまだ徹底されておらず、事故に繋がる危険性が有るため、いっそうの周知が必要な状況と言います。 

歩道が共存している点などで課題は残るものの、交差点の構造上対向車が無く、徐行が啓発され、重大事故が発生し難いことから、今後の導入効果が期待されています。 

■全日本交通安全協会 Webサイト
http://www.jtsa.or.jp/new/koutsuhou-kaisei.html

■飯田市ラウンドアバウト ライブカメラ
東和町 http://www.iidacable.tv/livecamera/98/
吾妻町 http://www.iidacable.tv/livecamera/96/

 (Avanti Yasunori) 

この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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