同説明会では、FCV普及に向けて経済産業省のプレゼンテーションも用意されていたうえに、すでに経産省による「クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金(クリーンエネルギー自動車=CEV 等導入費補助事業)」EVやPHV、クリーンディーゼル搭載車などが補助金の対象になっているのは周知のとおりです。
「クリーンエネルギー自動車(CEV)」といっても車種やタイプによって「補助金交付上限額」はまちまちで、たとえば同じプリウスPHVやBMW i3のピュアEVとPHV版では金額が異なり、BMW i3の場合、より環境負荷の低いピュアEV仕様よりも、発電用エンジン付のPHV仕様の方が35万円も多くもらえるなど、CEVの補助金額には矛盾も生じています。
FCVの補助金額は、経産省を中心に政府が決めるのでしょうが、北九州市でトヨタFCVに試乗した安倍総理は、「各省庁に1台ずつ導入する」、「1台あたり少なくとも200万円を国が補助する」と表明しています。
200万円の補助金があってもまだ500万円で、安倍総理が語った「水素ステーションを100か所以上に増やす」という約束が果たされたとしてもEVやPHV並みに街中で見かける日は遠そうです。
■トヨタが2014年度内にFCV(燃料電池車)を700万円程度で発売へ
https://clicccar.com/2014/06/26/260091/
■トヨタFCVにまつわる5つの疑問
https://clicccar.com/2014/06/26/260095/
(塚田勝弘)