同じくアジリティに貢献するテクノロジーとしては、フロント・サスペンションを新開発の4リンク式としている点も見逃せません。
さらにパワートレインは俊敏性と環境性能を両立する新開発の直列4気筒ガソリン直噴ターボを搭載しています。排気量は1.6リッターと2.0リッター、2.0リッターエンジンは、世界で初めて実用化した成層燃焼リーンバーン・ターボチャージャー・EGR(排ガス再循環装置)を組み合わせているのも特徴です。
インテリジェンスを象徴するのは、複数のミリ波レーダーとステレオカメラを組み合わせた安全運転支援システム「インテリジェントドライブ」です。
フロントウインドウ内側のステレオカメラは広い範囲をモニターするのに加えて、車両前方約50mのエリアについては立体的に捉えることが可能になっています。
ミリ波レーダーは、フロントおよびリアバンパー側面に25GHzの短距離レーダーを、ラジエーターグリル奥には77GHzの中・長距離レーダーを、リアバンパー中央に25GHzマルチモードレーダーと全部で6個のレーダーセンサーを搭載、これらにより車両の周囲360度をカバーするというもの。こうしたシステムは、上級モデルであるSクラスから受け継いでいるといいます。
この「インテリジェントドライブ」により、先行車との車間を維持したまま高速道路などをオートクルーズできるディストロニック・プラスにステアリングアシスト機能が追加されています。そのほか、衝突被害軽減ブレーキや後方からの追突を予測してハザードを点滅させたり、シートベルトを締め付けたりする被害軽減システムも備わりました。