メルセデスベンツ新型Cクラス上陸、価格は419万円から

同じくアジリティに貢献するテクノロジーとしては、フロント・サスペンションを新開発の4リンク式としている点も見逃せません。

Mercedes-Benz C-Klasse (W 205) 2013

さらにパワートレインは俊敏性と環境性能を両立する新開発の直列4気筒ガソリン直噴ターボを搭載しています。排気量は1.6リッターと2.0リッター、2.0リッターエンジンは、世界で初めて実用化した成層燃焼リーンバーン・ターボチャージャー・EGR(排ガス再循環装置)を組み合わせているのも特徴です。

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インテリジェンスを象徴するのは、複数のミリ波レーダーとステレオカメラを組み合わせた安全運転支援システム「インテリジェントドライブ」です。

フロントウインドウ内側のステレオカメラは広い範囲をモニターするのに加えて、車両前方約50mのエリアについては立体的に捉えることが可能になっています。

ミリ波レーダーは、フロントおよびリアバンパー側面に25GHzの短距離レーダーを、ラジエーターグリル奥には77GHzの中・長距離レーダーを、リアバンパー中央に25GHzマルチモードレーダーと全部で6個のレーダーセンサーを搭載、これらにより車両の周囲360度をカバーするというもの。こうしたシステムは、上級モデルであるSクラスから受け継いでいるといいます。

この「インテリジェントドライブ」により、先行車との車間を維持したまま高速道路などをオートクルーズできるディストロニック・プラスにステアリングアシスト機能が追加されています。そのほか、衝突被害軽減ブレーキや後方からの追突を予測してハザードを点滅させたり、シートベルトを締め付けたりする被害軽減システムも備わりました。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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