コンバーチブルに続きクーペも日本に上陸したジャガーFタイプに、5.0L V8スーパーチャージドエンジンを搭載し、575ps/680Nmを誇る「F-TYPE Project7」というモンスターモデルが存在することが分かりました。
先日開催された「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」でデビューした「F-TYPE Project7」は、「ジャガー・ランドローバー・スペシャル・オペレーションズ部門」が送りだす最初のジャガーの高性能モデルで、最大250台の特別限定車として生産が予定されています。
昨夏、コンセプトとして発表された特徴的なロードスターのボディは、ル・マンで3度優勝し、今年誕生60周年を迎える、ジャガーのレーシングモデルとして最も有名でアイコン的なD-TYPEに敬意を払ったとのこと。
また、「F-TYPE Project 7」の車名は、ジャガーがル・マンで7度の勝利を収めたことから由来しています。
先述したようにエンジンは、575ps/680Nmにチューンアップされたジャガー製5.0リッターV8スーパーチャージド。1585kgの軽量オールアルミニウム・ボディを静止状態から100km/hまでわずか3.9秒で到達します(0-60mphは3.8秒)。最高速は電子リミッターが作動する300km /h(186mph)。
もちろん「F-TYPE Project 7」は公道仕様ですから、取り外し可能なルーフと容量196Lのラゲッジスペースを備え、開放感の演出と実用性を兼ね備えています。
そのハイパワーは、ジャガー製の8速クイックシフト・トランスミッションと第二世代の電子アクティブ・ディファレンシャル(EAD)を介して、リヤホイールに伝達。
F-TYPE Rクーペにオプションで設定可能なカーボンセラミックマトリクス(CCM)ブレーキを標準装備することで、パワフルで安定したフェードの心配のない制動力を発揮。ほかにも「トルクベクタリング・バイ・ブレーキング (TVbB)」を標準装備し、電子アクティブ・ディファレンシャル(EAD)と連動し、極めて正確なハンドリングを可能にしているのも自慢です。
さらに、特注カーボンファイバー製のエアロパーツとユニークなチューニングのサスペンションにより、思いのままのハンドリングが可能とのこと。
納車は2015年半ばの予定で、北米市場とその他の地域では内・外装が異なり、詳細は今夏の終わりに発表されるそうです。
(塚田勝弘)