あーあ、日本の出前機を知っていれば、こんなもの新開発する必要なかったのに……。
ピザは汁物ではないので、ラーメンやうどんなどに比べればこぼれにくいですが、バイクであまりハードに運ばれると、やっぱり片寄ってしまって形が崩れたり、トッピングがずり落ちたりしてしまうようです。
そこで、ドミノピザが対策に乗り出しました。バイクのリヤに付ける配達ボックスのなかでスイングするふたつの半球を介してピザを載せるという装置を作ったのです。半球の下側にはウエイトがついていて、バイクのバンクや加減速のGに応じてスイングするため、ピザに横Gや前後Gがかからず、変形やトッピング落ちが起こらないというものです。
細かいことをいうと、これってつねに水平を保っているわけじゃないんですね。バイクを止めてサイドスタンドをかけたときのように、Gがかかっていないけど傾いている状態では水平を保たないといけない。でも、コーナリング時やブレーキング時など、遠心力や制動力がかかった状態では、そのGに応じて傾かないといけない。それをうまく解決した装置だと思います。
でもさ、こういう装置って日本には50年以上前からあるじゃん。カブとかにつける出前機。出前機を知っていれば、こんなのわざわざ新開発しなくて済んだのに……。しかもこの装置、上下の振動に対しては無防備っぽいですよね。でも、出前機は振動も吸収してくれますからね。手に入るなら出前機を使えばいいんじゃないかな。さらにこの出前機の応用で、専用に調整されたものが精密機器の運搬などにも活用されているそうですよ。
ちなみによく見るものは5万円くらいのようです。
http://www.ezoya.co.jp/goods/demaeki.html
(まめ蔵)