ミニバンというと日本独自の自動車ムーブメントという印象が強いかもしれませんが、ミニバンという言葉生まれたのは北米市場ですし、欧州でも昔からミニバンにカテゴライズされるモデルは存在しています。
そうした欧州育ちのミニバンで印象深いモデルのひとつが「ルノー・エスパス」でしょう。
初代のデビューから30年を迎えたエスパスは現行モデルが4代目。初代からの合計で124.5万台をセールスしたというフレンチ・ミニバンです。
初代モデル(1984~1991)
全長4.25mながら7人乗りミニバンというパッケージングで鮮烈なデビューを飾ったのが初代モデル。1988年のマイナーチェンジでフェイズ2へ進化しています。
総生産台数:191,674台
2代目モデル(1991~1996)
全長4.43mへと成長した2代目モデルは多くの期待を集めて1991年のジュネーブショーでワールドプレミア。 153馬力の2.8リッターV6エンジンもラインナップされました。
総生産台数:316,518台
3代目モデル(1996~2002)
3代目モデルでは全長4.52mのエスパスに加え、4.79mのグランドエスパスも加わります。ガソリン2.0リッター4気筒から3.0リッターV6、ディーゼルも3タイプと多彩なパワートレインも特徴。2000年のマイナーチェンジでフェイズ2へと進化します。
総生産台数:365,200台
4代目モデル(2002~)
2002年のデビューからマイナーチェンジを繰り返している4代目モデル。現行型は2012年のマイナーチェンジによって生まれたフェイズ4となっています。3代目同様にエスパス(全長:4.66m)とグランドエスパス(同4.86m)のラインナップです。
総生産台数:372,692台(2013年末段階)
またルノーといえば、長年に渡ってF1にエンジンを供給していますが、1994年には当時のF1エンジンであるV10ユニットをリヤシート間に搭載した『エスパスF1』というスペシャルモデルを製作したことでもマニアには知られています。今回、30周年を記念して当時の貴重な映像も公開されています。
(山本晋也)