アルファ8Cコンペティツィオーネは2259万円という価格だけでなく、発表時には日本向けの70台がすでに完売済みというスーパースポーツカーで、六本木あたりでもなかなかお見かけしないレア物件です。ちなみに、中古車で検索したところ2台だけヒットしました……。
2011年のジュネーブモーターショーでコンセプトカーが披露されて以来、「8Cがムリでも4Cならなんとか!」というアルフィスタも少なくないと思いますが、ついに7月1日からMRの「Alfa Romeo 4C」と「Alfa Romeo 4C Launch Edition」が発売されます。
待望の「アルファ ロメオ4C」は、1930年代の「アルファ ロメオ8C」および1940年代の「アルファ ロメオ6C」に代表されるスポーツカーの伝統を現代に体現したモデル。アルファ ロメオのエンジニアにより設計され、生産はイタリア・モデナのマセラティ工場になります。
キャビン直後に、1.8Lの新型の4気筒「1750」直噴ガソリンエンジンを搭載。アルミ製シリンダーブロック、新世代ターボチャージャー、超高圧式直噴インジェクター、吸気/排気側に搭載される連続可変バルブタイミング機構、スカベンジング(掃気)テクノロジーにより、最高出力は240ps/6000rpm、加速性能も0-100km/hの発進加速4.5秒(欧州仕様参考値)と、クラストップを達成しています。
組み合わされるトランスミッションは、乾式デュアルクラッチを備えた6速「Alfa TCT」で、シーケンシャルシフトのマニュアルモードとオートマチックモードのイージードライブを使い分けることが可能です。
さらに、ジュリエッタなどでもお馴染みの「Alfa Romeo D.N.A.システム」には、最強モードである「Alfa Race」が追加されているのにも注目。
電子制御式デバイスの介入を最小化することで、ドライバーの意思のままに車両をコントロールでき、ABSが作動する緊急回避時を除きESCはオフに。アンチスリップのASRも機能しないため、ドライバーのアクセル操作のみでトラクションを自在にコントロールすることが可能になります。
「Alfa Romeo 4C」のステアリング位置は左/右両方を設定し、価格は783万円。
導入記念仕様で100台限定となる「Alfa Romeo 4C Launch Edition」は左ハンドルのみで、前後ともに1インチのアップになるフロント18、リヤ19インチのアルミホイールのほか、レザー/アルカンターラシート、カーボンメータークラスターカバー、カーボンシフトボタンベゼル、カーボンインストルメントパネルインサート、シリアルナンバープレート、専用フロントバンパー、カーボンリヤスポイラーなどを特別装備し、891万円というプライスになっています。
(塚田勝弘)