「カクカク・シカジカ」に始まり、ムーヴの「裁判シリーズ」やタントカスタムの「ベタ踏み坂」、そして最近では同じくタントの「赤ちゃんやめました!」など、ユニークなCMが光るダイハツ。
今では注目度で親会社トヨタのCMを食う程までに成長した感があります。
CM総合研究所の調査によればダイハツの2013年度のテレビCM放送回数は10,076回とトヨタ、日産、スズキに続く第4位ながら、CM好感度ではトヨタに次ぐ第2位のポジションを確保するなど、効率良く宣伝効果を上げています。
また、同社がCMに登場させた「ベタ踏み坂」と称する島根県の江島大橋では来訪者が急増するなど、同社CMの波及効果の大きさを物語っています。
そうした中、同社は2014年3月期決算説明会で、6月発売予定の次期「コペン」で「マス広告を打たない試みを始める」と宣言。
5月10日、カモフラージュした新型コペンを17台用意して箱根のTOYO TIRES ターンパイクで一般向けに試乗会を開催するなど、トヨタ86並の新たな宣伝活動を展開。
試乗会にはチーフエンジニアや開発スタッフも出向いて参加した90名のファンからの質問に応えるなど力を入れています。
ちなみに人気が高かった初代コペンでは10年間の販売台数が5.8万台だったとか。
そこで次期モデルでは費用対効果の観点から通常の高額なTV CMは打たず、少量生産のスポーツモデルに適した宣伝手法を採って行く模様。
おりしも、今年に入って同社の国内新車販売台数は前年同月比で1月が+33.9%、2月が+16.2%、3月が+17.2%、増税後の4月が3.2%減と駆込み需要の反動減が顕著。
加えて来年4月には軽自動車税が現行の7,200円から10,800円に増税される事や同年10月には再度消費税の増税(8→10%)が予定されており、楽観出来ない状況。
軽自動車以外に逃げ場が無いダイハツでは、収益確保の観点からも従来のようなTV CM依存型の販売体制からの脱却が必要とされている模様。
こうした背景から、同社では主力車種についても販売店との関係を強化した地域密着型の営業体制など、今後の軽自動車販売競争での生き残りをかけて新たな販促手法を検討しているようです。
■ダイハツ 新型COPEN 公式プレサイト
https://copen.jp/
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