アウディA3クラブスポーツ・クワトロ・コンセプトがフォトデビュー

VWゴルフ GTIのオーナー向けの催しである「ヴェルターゼー・ツアー」は、オーストリアのヴェルター湖畔で開催されるイベントです。近年ではW12気筒を積んだゴルフや、昨年はアウディTTウルトラ・クワトロ・コンセプトがデビューを果たすなど、ゴルフGTIだけでなくフォルクスワーゲン・グループのチューニング、スポーツ系モデルが披露される場になっています。

Audi A3 clubsport quattro concept5月28日から31日まで開催される今年の「ヴェルターゼー・ミーティング」では、アウディS3セダンをベースとした5気筒モデルの「Audi A3 clubsport quattro concept(アウディA3クラブスポーツ・クワトロ・コンセプト)」が展示されます。

2480ccの5気筒TFSIエンジンは、386kW(525hp)を誇り、1Lあたり115.6kW(211.7hp)を生み出し、最大トルクも600Nm/2300〜6000rpmという分厚いトルクが自慢。0-100km/h加速は3.6秒、最高速は310km/hに達します。

Audi A3 clubsport quattro concept

改良点は、最大1.5バールにもなるブースト圧の大型ターボチャージャー、インタークーラーだけでなく、エンジンカバーはカーボンファイバー強化ポリマーを採用。

トランスミッションは、7速Sトロニックで、最大パワーでスタートできるローンチコントロールも搭載されていますからサーキット走行などにも対応しています。

Audi A3 clubsport quattro conceptまた、フルタイム4WDのクワトロシステムも分厚いトルクに対応すべく設計し直されており、最適な重量配分を実現するため、油圧式の電子制御マルチディスククラッチがリヤアクスル上に配置。

クワトロドライブはアクスル間のトルク配分をミリセカンド単位でアクティブに制御し、ダイナミックなハンドリングを実現。トルクベクタリングによりコーナーに進入しやすく、パワーは必要に応じてコーナー内側のホイールから外側のホイールへと振り分けられます。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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