カーナビ・アプリの躍進で、ポータブルナビのマーケットは縮小しているようですが、スマホやタブレットを使うナビ・アプリには自車位置精度に限界があります。
上に遮るものがない地域であればGPSのみでもそれほど不足はないでしょう。スマホの自車位置表示はGPSをメインに、加速度センサーや携帯電話の基地局からの電波などで補正しますが、首都高速の下や長いトンネルなどでは優秀なアプリでもフリーズすることは珍しくありません。
肝心な時に頼れないのでは、イラッとすることもあるでしょうが、ポータブルナビでもひと昔前までは自車位置表示があやふやになるモデルもありました。
しかし、6月12日から順次4機種を投入するパナソニックの「ゴリラ・アイ」「ゴリラ」は、前回モデルから準天頂衛星「みちびき」を引き続き採用するとともに、ロシアの「グロナス」衛星受信に対応し、アメリカのGPSを含めて3種類の衛星を使ったトリプル衛星受信が可能なのが自慢。
また「CN-GP747」「GP745」「GP740」は、従来のジャイロに加えてオプションの「OBD2」に対応しています。
「OBD2」は「On-board diagnostics2」の略。クルマに搭載されているコンピュータが行う自己故障診断のことで、オプションのOBD2アダプターで速度などの車両情報を取得(適用車種により取得できる情報が異なります。CN-GP540Dはオプション対象外)。
アメリカ・ロシア・日本の衛星に加えて、オプションのOBD2アダプターで車両から取得する速度情報をナビゲーションに活用することで、より正確な速度、移動距離を取得でき、圧倒的な測位精度を実現。
価格はオープンですが、店頭予想価格は7V型でカメラ搭載、VICS対応の「CN-GP747VD」が7万円前後、7V型でカメラ非搭載、VICS対応の「CN-GP745VD」が6万円前後、7V型でカメラ非搭載、VICS非搭載の「CN-GP740D」が5万円前後、5V型の「CN-GP540D」が3万7000円前後です。
(塚田勝弘)