新型パッソは、燃費が最大の目玉ですが、主力グレードが130万円前後のリッターカーでは質感向上も課題といえるでしょう。意外と高い軽自動車が150万円も当たり前となってくると、市販価格で20万円もの差は質感を上げるのにかなりのハンデといえるはず。
気になるデザインでは、「パッソ X、G」と「パッソ +Hana」のふたつの個性を用意。「パッソ X、G」はワイド感と低重心を強調したフロントバンパーや切れ長感のあるヘッドランプにより、端正なフロントマスクでこれなら男性でも気恥ずかしいことはないと思います。
ひと目で若い女性向けがターゲットと分かる「パッソ +Hana」は、丸いモチーフのアッパーグリルやフォグランプとロアグリルを連続させた特徴的なデザインを採用するなど、かわいらしさを表現。
ふたつの個性を際立たせるとともに、上級仕様の「G package」をそれぞれに設定するなど、おそらくポストファミリー世代も含めた幅広いユーザーにも食指を伸ばしてもらう狙いもあるそうです。
「パッソ」の「X」、「G」は、ボディカラーに新色のルリマイカメタリックを含む全10色を設定し、インテリアカラーにはモカを採用。ヒーターコントロールパネル、メーター文字盤をブラウンに統一するなど、落ち着きのある印象をもたらしています。
「パッソ +Hana」は、ボディカラーに新色のサクラパールマイカを含む9色を用意。そのほか、シンジュパールマイカ塗装のルーフ、ホイールキャップ、リヤエンブレムを組み合わせた専用の2トーンカラー3種類をオプションで設定しています。
(塚田勝弘)