「キャデラック」といえば、知らない人はいないと言っていいアメリカの代表的なブランドですが、熱狂的なアメ車好き以外のユーザーにとってどこか遠い存在に関してしまいます。
しかし、4月12日に発売を予定している新型キャデラックCTSは、注目したいポイントがいくつもあるクルマです。
輸入車が圧倒的に強い国内高級セダン市場に望む新型キャデラックCTS。メルセデスベンツやBMWなど数多いライバル車のなかでも個性的なデザインを採用しているところにまず注目してください。
「Lower(より低く)」「Longer(より長く)」「Leaner(よりスリムに)」をテーマにした新型のエクステリアは多くの人から「格好いいよね!」と好感触を得るものではないでしょうか。
アメ車のウイークポイントとしてよくあげられるのがインテリアの質感です。しかし、新型CTSは“ウッド”“メタル”“カーボン”の素材を組み合わせるなど、非常にこだわったものになっています。
またユーザーが一番気にすると思われる燃費について。注目してほしいのは新型CTSに搭載されるエンジンはなんと2リッター直4ターボだということ!
世界中で流行っているダウンサイズエンジンですが、最高出力276psを誇るこのエンジンにパワー不足という値がはありません。
ただ、惜しまれるのはエンジンノイズが容赦なく室内に入ってくること。高級セダンとしてはかなり気になるウイークポイントです。
昨今、国内で販売されるアメ車の多くは従来のステレオタイプなイメージとは違う車種が多くなりました。燃費に十分気を使いつつ走行性能にもこだわる、いわば「ネオアメ車」といえるクルマたちですがCTSもまさにそんな一台。
ドイツ勢が圧倒的に強い高級セダンセグメントですが、CTSはそれらのクルマたちと比較できるクルマといって間違いありません。
【テヅカ・ツヨシ】