IIHS(米国道路安全保険協会)が日産エクストレイルの北米版「Rogue」(ローグ)を「2014トップセーフティピック+」に認定しました。
IIHSでは車両の安全性能を「Good」「Acceptable」「Marginal」「Poor」の4段階で評価しており、「トップセーフティピック」はIIHSが衝突テストを行ったモデルの中から優れた安全性を示した車に与えるもの。
IIHSはさらにこの中から、最も安全性が高いモデルを「トップセーフティピック+」に認定しています。
オフセット前面衝突、後面衝突、側面衝突、ルーフ強度の各試験で「Good」、さらに2012年から新設された「スモール・オーバーラップ衝突」で「Acceptable」以上の評価を得ることが条件。
日本車では昨年スバル フォレスターやホンダ オデッセイ、三菱アウトランダーが獲得しています。
「スモール・オーバーラップ衝突」はIIHS独自の評価で、車両の前方角が他の車両や立木、電柱等に衝突した際の事故形態を模擬した非常に厳しい試験。
時速40マイル(64km/h)でフロント部分の運転席側1/4(25%)をバリアに衝突させることから、車両のメインフレームよりも外側に大きな衝撃がかかる為、厳しい判定を下されるモデルが多い中、今回日産「Rogue」は見事に「Good」判定を獲得。
5項目の評価全てで「Good」を獲得したことで「トップセーフティピック+」に認定されたという訳です。
以前にお伝えしたとおり、IIHSが2012年12月に「スモール・オーバーラップ衝突」の結果を公開するや、世界の自動車メーカーが大きな衝撃を受けました。
と言うのも日本や欧州の人気モデルはそれまで「スモール・オーバーラップ衝突」に適したボディ構造を採用しておらず、試験後に見るも無残な姿を晒す結果に。
このままでは安全神話を崩しかねない為、各社がいっせいに年次改良でボディ構造の改良に動き出しています。
ちなみにIIHSによる最新の「スモール・オーバーラップ試験」の結果は以下となっており、スバルやホンダ、MAZDAの対応の早さが目立ちます。
G:Audi A3、スバル フォレスター、スバルインプレッサ、ホンダ アコード 、
MAZDA3(アクセラ)、CX-5、日産Rogue、三菱アウトランダー
A:VWパサート、MAZDA6(アテンザ)、スバルレガシィ、トヨタカムリ、プリウス
M:VW JETTA、VW Tiguan、BMW3、トヨタカローラ、トヨタYaris
P:Audi A4、RAV4、プリウスc
日本でも十分起こり得る事故形態だけに、国内外を問わず早目の対策が望まれます。
■各車のIIHS衝突テスト結果検索
http://www.iihs.org/ratings/default.aspx
■IIHS 日産ローグ評価
http://www.iihs.org/iihs/ratings/vehicle/v/nissan/rogue
〔関連記事〕
IIHS衝突試験の新評価で判明した人気車の意外な弱点とは?
https://clicccar.com/2013/01/04/208718/
ホンダのミニバン「オデッセイ」が北米の衝突試験で最高評価
https://clicccar.com/2013/09/05/229613/
三菱アウトランダーがアメリカの衝突試験で最高評価
https://clicccar.com/2013/08/08/227046/
スバル・フォレスターが北米の衝突テストで最高の評価
https://clicccar.com/2013/05/27/221380/
【画像ギャラリーをご覧になりたい方はこちら】 https://clicccar.com/?p=250361