カワイイ顔して意外に硬めの乗り心地で、確かなハンドリングも披露してくれるスズキ・ハスラーですが、この辺りは「試乗記01」をご覧ください。
さて、ハスラーに限らずターボとNAエンジンの両方を用意する軽自動車での悩みどころがエンジンをどうするかでしょう。
価格と燃費重視でしたら迷わずNAをチョイスればいいのですが、走りも楽しみたい、あるいは高速道路や山道でもストレスなく巡航したいとなると、ターボの存在も捨てがたいものがあります。
ハスラーのNAエンジンは、ワゴンRと同じ「R06A」型で、最高出力は52ps/6000rpm、最大トルクは63Nm/4000rpm。副変速機付CVTとの組み合わせで、ワゴンRと同じように街中中心であればエンジン音も振動もよく抑えられています。ターボは自主規制値上限の64ps/6000rpmで最大トルクは95Nm/3000rpm。
さらに、出だしからスムーズな走りが味わえるうえに、パーシャル域からの加速でもそれほどアクセルを踏み込まなくて速度を乗せていけますから、街中はもちろん、流れの速い郊外路でもまさしく必要十分な動力性能といえます。
通勤や買い物などで街中中心ならNAで十分と断言できますし、高速道路でも法定速度までなら無理なく実用になります。
しかし、ターボに乗り替えると中・低速から分厚いトルクで楽に加速していきますし、高速道路で追い越しをかける際などもまさに余裕綽々。
フル乗車する機会が多かったり、荷物を満載し高速道路を使ってキャンプなどに出かけたりするのであれば、ターボにしておけばファーストカーとしても十分に活躍してくれるでしょう。
■走りも個性的!? 安定のコーナリングとハード目な乗り心地に驚き【スズキ・ハスラー試乗記01】
https://clicccar.com/2014/01/25/244884/
(塚田勝弘)