2012年のF1日本グランプリで、1990年の鈴木亜久里以来、22年ぶりに3位表彰台に駆け上った小林可夢偉。F1ファンを自認していても日本人ドライバーがいるのといないとでは、正直いって見方の熱量が違ってくるのではないでしょうか。
鈴鹿サーキットも「多くのファンの想いが実を結び、小林可夢偉選手が再びのF1に復帰したことを、心から嬉しく思います。今秋の日本グランプリは、素晴らしい盛り上がりを見せることでしょう。彼にとって、そしてファンにとって最高の母国グランプリとなるよう、主催者として万全の準備を進めて参ります」と、可夢偉F1復帰のプレスリリースを出しているのは、F1日本GPにとっても日本人ドライバーの存在は熱望されていた証でしょう。
今年から参戦する「ケータハムF1チーム」は2010年からF1に参戦しているが、いまだ獲得ポイントはなく、マシン的には上位陣との差は明らかにあります。
しかし、「KAMUI SUPPORT」でファンから1億8465万円超の寄付金を集め、さらに日本企業から約8億8000万円(2012年12月時点)を集めながらも2013年は「WEC(世界耐久選手権)」にフェラーリから参戦していました。
しかし、やはり可夢偉といえばF1こそ似合うステージですから本人もファンも待望のカムバック。
「AUTO SPORT WEB」によると、チームメイトは2009年の全日本F3選手権チャンピオンで、スウェーデン出身のGP2ドライバーであるマーカス・エリクソンで、「ケータハムF1チーム」は、英国はリーフィールドのファクトリーでメディア懇親会を開催し、小林可夢偉とエリクソンの新コンビを披露。さらに、リザーブドライバーとしてロビン・フラインスとアレクサンダー・ロッシの就任もされています。
可夢偉のオフィシャルホームページでは、すでに本人が「ケータハムとの初仕事終了。 非常に高感覚! これからが本当のスタート。でも行けるぞ! そんな気がする。 just do it.」とツイートしています。
チームのエースドライバーとして期待が集まる可夢偉。確かに下位チームからの参戦にはなりますが、今年からは1.6LのV6ターボエンジンを筆頭に、段差ノーズの廃止など大きくレギュレーションが変わりますからアグレッシブな走りで数多くのオーバーテイクシーンを見たいものです。
■AUTO SPORT WEB
■小林可夢偉オフィシャルホームページ
http://www.kamui-kobayashi.com/
(塚田勝弘)