このクルマの元は何?ベースがわからない個性派トップ3【東京オートサロン2014】

東京オートサロン2014で見かけた、「ベース車は一体なに?」というカスタマイズモデル3台を紹介しましょう。まずは第3位。

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■ブギーライダー

ワンボックスをアメリカのスクールバス風にカスタマイズ。まるで鳥山明の漫画に出てきそうな、デフォルメ的な感じがサイコーでごさいますね。子供に喜ばれそうだなぁ。

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モデファイしてあるのは、(カラーリングとリフトアップを除き)Aピラーより前のフロントセクションとリヤセクション。なんとキット化されていて、出展元の「ブロー」によるともうすぐ発売する予定なんだそうで。費用はキット代と取り付けや塗装も含めてベース車別で150万円くらいだそうなので、気になる人はいかがですか? おもちゃ屋さんとか花屋さんの配達車にもいいですよね。

そうそう、ベース車でした。いったいなんだと思います?

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答えは、スズキ・エブリィ。特徴的なDピラーなどサイドのデザインを見ればわかる人にはわかるかもしれません。軽バンベースのアメリカンスクールバってのもオツなもんです。こういうクルマが街に増えれば、日本はもっと楽しくなるのに。

 

続いて第2位。難易度高まりますよ。

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■NATS PRIUS HB silhouette Gr.72

こちらは、ワンオフのカスタムカー。アラフォー以上(いやバブル世代以上か?)には懐かしいグループB仕様のセリカです。いやよく見るとバランスがちょっと違いますね。幅や長さのわりに背が高くて、リヤタイヤさえもっと大きければまるで実物大のチョロQ。絶妙な縮尺率の素晴らしさに脱帽です。

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リヤスタイルも作りこみが見事。いい仕事してますねー。

で、気になるベース車両は? 

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なんと、ハイブリッドカーのトヨタ・プリウス(2代目)。その昔、本物のグループBカーのレースでは排気管から炎を噴きながらコーナーに進入する姿のあまりのカッコよさに身震いしたものですが、プリウスベースのこのクルマならエンジン音すら出さず、まるでミズスマシのようにコーナリングできるかもしれません。あ、エンジンをかけないで曲がれるのは超低速コーナーだけですけど。

 

さ、最後の大物いきますよ。ラスボスは、これまでの2台なんてかわいいくらいに凄いことになっています。なので、部分アップからいきましょうか。

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んんっ……?

さあ、いきますよ、心の準備はいいですか??

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■セクシーカスタム

ドーン!!

もはや、クルマなんだか建物なんだかよくわからないレベル(笑) 全長は10mをオーバーしていそうな感じです。

なんといってもその真骨頂は、そのフィン? 翼? 空力付加物?? それとも觔斗雲(きんとうん)?? どう表記したらいいのかよくわかりませんが、スーパーサイヤ人がクルマになったらきっとこうなるに違いないとすら思えるその激しい造形です。

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っていうか、そのノーズの長さはラッセル車かよっ!(笑)

「アプローチアングル」っていう言葉は、この際忘れましょう。

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バックスタイル。もう申し上げることは何もありません。

で、べース車ですね。ヘッドライトはヴェルファイア用ですが、もちろんベースはヴェルファイアではありませんよ。正解は…… 

HIACE

100系ハイエースでした。バニング系にはベース車両として根強い人気ですね。 っていうか、ここまでくるとベース車はどうでもいい気がしないでもありませんが。

こんなゲテモノ的な、正体不明のカスタマイズモデルがじっくり見られるのも東京オートサロンの魅力。出展社の皆さん、来年もボクらが見た瞬間に気を失っちゃうほどスゴいの期待していますよ。

(工藤貴宏)

この記事の著者

工藤貴宏 近影

工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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