LSを筆頭にGS、IS、RXなどがレクサスの新しい顔として採用してきた「スピンドルグリル」は、アウディのシングルフレームグリルと同じく、フロントマスクを主張するデザインといえるでしょう。
今後のレクサスは、「スピンドルグリル」にはこだわらないという流れもありそうですが、貴重な国産CセグメントであるCT200hもマイナーチェンジを受けて同グリルに変更されました。
「スピンドルグリル」の採用に合わせてワイドなフロントバンパーにデザインを変更し、リヤも低重心で踏ん張り感を演出する造形に変えられています。ほかにも16および17インチのアルミホイールの意匠を変更することで、よりスポーティに若返った印象を受けます。
インテリアではシート表皮と内装色、オーナメントパネルの選択パターンを約80とおりに拡大し、シート表皮には本革に近い風合いと手触りを追求した合皮の「L tex」を採用したのがニュース。さらに、「モス」、「キャメル」を含む4色を設定し、ファブリックにサンドゴールド、本革にトパーズブラウンを新採用しています。
スポーティな「F SPORT」には、メッシュタイプの「スピンドルグリル」、リヤバンパーと大型リヤスポイラーに加えて、切削処理が施された17インチアルミホイールを新たに採用。また、「F SPORT」専用ブラックルーフも用意することで、よりアグレッシブなスタイリングが楽しめます。
また、吸音、遮音材の改良により静粛性を高めつつ、スポット溶接打点を追加したり、構造用接着剤を採用したりして生産技術も新しくするなど、欧州Cセグメントに対抗でいるボディ剛性強化にも及んでいます。
また、メーター内にナビやオーディオの情報を表示する4.2インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイを採用したほか、標準装備のオーディオのスピーカーに、天然の竹から抽出した植物由来オパールを世界で初めて使用した「竹炭プラントオパール樹脂振動板」を採用することで、歪みの少ない澄み切った音を乗員に届けます。
ビッグマイナーチェンジといえる充実の内容で、価格はエントリーグレードのみ据え置き、ほかは若干アップの356万〜448万円になっています。
(塚田勝弘)