トヨタが北米にも燃料電池車を投入へ

1月7日〜10日までラスベガスで開催された家電見本市「CES2014」でアメリカにも燃料電池車(FCV)を投入することを明らかにし、さらに現在開催中のデトロイトモーターショーでも北米トヨタのジム・レンツ社長がFCVへの期待感を表しています。

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去年の東京モーターショーでも実車をチェックした方も多いと思いますが、トヨタは2015年に1000万円以下で販売する見込みで、さらに数年以内には500万円台もうかがっているようです。

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「2025年までに15%のゼロエミッション車を義務づける」という、アメリカのカリフォルニア州ではCRAB規制があり、達成できないと多額の罰金を支払うか、他社から炭素クレジットを買うはめになります。

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マツダのロータリーエンジンをレンジエクステンダーとして使うEVもまずは、同州では商売ができないという事態を回避することもあるようです。

トヨタが加速させているFCV開発でまず課題になるインフラですが、カリフォルニア州では水素インフラの整備にも積極的で、政府機関や自動車メーカーなどからなる「カリフォルニア燃料電池パートナシップ」は、2015年までに68か所の水素ステーション設立を目指しています。

FCVの開発には莫大な投資が必要ですが、どのメーカー、FCV開発連合よりも先に市販化できれば、次世代エコカーで主役になれる権利はまず得られるはずです。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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