クルマ好きのポール・エリオ氏が立ち上げたベンチャーのElio Motorsが家電見本市の「CES 2014」で三輪車のコンセプトカーを披露しました。「ガソリンは高く、クルマが増えることで道が狭くなり、事故も増える」こうした懸念を抱いた同氏が考え出したという、同コンセプトカーは今後シティコミュータとして主力になりそうな三輪という形ですが、見た目は完全に屋根付きフォーミュラカーのようです。
EVではなく、0.9Lの3気筒を搭載し、55psを発揮し、0-160km/h加速は9.6秒でクリアするというなかなかの俊足ぶり。組み合わされるトランスミッションは5MTまたはAT。
とにかく空力を重視したフォルムによりガソリン1ガロン(約3.8L)で、街中は約80km、高速なら約134kmの走行が可能と、低燃費こそ最大の自慢です。
室内は一見狭そうですが、アメリカ人男性の95%に合うように設計されていて、大人2人がゆったり乗れるとのこと。
安全性も確保されていて、強化ロールケージフレーム、ABS、似たタイプのクルマよりも50%大きいというクラッシャブルゾーン、3つのエアバッグを搭載。
価格は6800ドル(約71万円)で、アメリカ国内向けは来年からですが、将来的にはグローバル展開も目指すそうです。
(塚田勝弘)