ヴェゼルの3変化のほかにも、
広大な小間面積を誇るホンダブースは、お楽しみがいっぱいです。
一般の人はまずナマで見ることはできない、新車開発の現場の雰囲気を感じられる、貴重な体験ができます。
ひとつは、実際の開発に携わる方が実演する、クレイモデルの削り出し作業。
新車開発において、決定したデザイン案を、実車の形状へと落とし込む、これぞプロの技。
荒削りの塊が、徐々にクルマへと変わっていく工程をじっくりと見ることのできるチャンスです。
もうひとつは、バイクのカウルを題材にした、デカール貼り付けの実演です。
その場で実際にデザインしたものが、真っ白なカウルに貼り付けられ、徐々に市販バイクの姿になっていく流れを見ることができます。
軽自動車の出展車両では、絶好調の「Nシリーズ」にまた新展開を予感させるコンセプトモデルが出ています。
懐かしい名前を復活させるのもホンダの常套ですが、またそんな名前が復活しました。
N-BOXのコンセプトモデルに与えられたサブネーム、「エレメント」がそれです。
2003年に発表された、観音開きドアを備えた、道具感にあふれたユーティリティワゴンでしたが、わずか2年ほどで消滅してしまったモデルです。
素材色のバンパーなど、旧エレメントの持つスタイリングのイメージをN-BOXに引き継いだようです。ヘビーに使い倒してもネをあげなさそうな、タフなイメージをかもし出しています。展示車は鮮やかなオレンジのボディカラーですが、AR機能を使って会場のモニターでは、さまざまなボディカラーに変化するという、不思議な技を披露しています。
(畑澤清志)