車種別専用タイヤの草分け的存在であるトーヨータイヤの「TRANPATH(トランパス)」シリーズ。1995年にミニバン専用タイヤ「TRANPATH mp」をリリースし、車高も重心も高いミニバンに対応する設計で業界に新風を吹き込みました。
まず、ミニバン向けの「TRANPATH mpZ」は、同タイヤの代名詞である非対称はもちろん、3本溝パターンとワイドトレッドにより、タイヤの接地面積を大きくすることで摩耗を遅らせています。
また、3Dマルチサイプと外側のリブを広くとることで剛性を向上し、偏摩耗を抑制。中央の3本のサイレントウォールによりパターンノイズも低減しています。また、低燃費トレッドコンパウンドを採用し、2種類のポリマーを配合することで省燃費とウェッグリップの両立も実現。
大型、高級ミニバン向けの「TRANPATH LuⅡ(2)」は、2005年の初代以来の登場。高級ミニバンに求められる静粛性に対して、パターンブロックのサイズの組み合わせを最適化して音を分散し、パターンノイズを低減。「スーパーハイターンアップ構造」により操縦安定性とロードノイズ低減を図っています。
さらに、「mpZ」と同様に、耐摩耗ポリマーによる摩耗ライフの向上とともに、スーパーアクティブポリマーとウルトラグリップポリマーにより、低燃費化とウェットグリップ性能の両立を実現しています。
そして、最後のシリーズが軽自動車向けの「TRANPATH LuK」で、ハイト系、およびスーパーハイト系という人気の背高軽自動車に対応。トレッドは、非対称3本溝パターンとワイドトレッドにより、タイヤの接地面積を大きくすることで摩耗ライフを向上しています。
こちらも、3Dマルチサイプとアウト側リブを広くして剛性を高めることで偏摩耗を抑制しています。さらに、サイレントウォールによりパターンノイズも低減。もちろん、低燃費とウェットグリップを両立するポリマーを配合し、さらにレーンチェンジ時の揺り返し後の挙動変化を抑えるなど、ふらつきを抑えているのが特徴です。
「TRANPATH mpZ」は、2014年2月14日の発売で、39サイズを展開。「TRANPATH LuⅡ(2)」は、1月14日発売で10サイズ、「TRANPATH LuK」は3月14日発売で7サイズを用意しています。
(塚田勝弘)