乗り心地とハンドリングを両立した驚きの走りとは?【新型オデッセイ試乗記02】

「新型オデッセイ試乗記01」では、主に使い勝手についてご報告しました。今回は走りに焦点を当てます。ホンダ・オデッセイといえばミニバン離れした走りだろう! という方も多いと思います。全高を150mm上げたことでオデッセイらしい走りはどうなったのか気になると思いますが、結論からいえば、「非常に洗練されている」のひと言。

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今回試乗したのは標準車の「オデッセイ」で、人気の「アブソルート」は分かりませんが、ノーマルに限っていえばまずスムーズな乗り心地に驚かされます。

低速域でも安っぽいピッチングを感じることなく、高速域でのコーナーの姿勢もピタリと安定していますから高い操縦安定性を思う存分味わえます。

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ノーマルもアブソルートも2.4LのDOHCエンジンを搭載しますが、前者は175ps/6200rpm、225Nm/4000rpm、後者は190ps/6400rpm、237Nm/4000rpm。後者は直噴化、高回転化などにより高出力化されています。

組み合わされるCVTは、音や加速フィールに大きな問題は感じられず、パワートレーンのスムーズさが際立ちます。

しかし、入念に確かめると、低速域からパーシャル域にかけてやや段付き感が状況によって感じられましたが、これは個体差もあるかもしれません。

まず、ECONスイッチを押したまま街中を流しても不足を感じさせることなく、そのまま首都高速の合流もスムーズにこなしてくれます。

そこから再加速する際も流れに乗る分にはパンチ不足を抱かせず、ECONをオフにすればより力強さを増しますから、登坂路やフル乗車時などではECONを解除すれば問題ないはず。

気になるハンドリングは、先代までのオン・ザ・レール感覚の切れ味抜群のフットワークは少し異なり、安定指向には感じますが、急なコーナーが続く首都高速でも基本的にフットワークは軽快そのもの。ノーズはスムーズに向きを変えるだけでなく、ミニバンとは思えないリヤの安定性も抜群です。

普段はミニバンらしい快適性を享受しながら、イザというとき走りも楽しめるという、トータルバランスの高さが魅力的です。

■新型オデッセイの使い勝手をチェック!【新型オデッセイ試乗記01】
https://clicccar.com/2013/12/17/240306/

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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