新型「エクストレイル」は7人乗りで発売開始!

国産SUVナンバー1の地位を保ってきた日産エクストレイル。しかし、「先代」となった2代目は、6年近いモデルサイクルでとくに走りの洗練度など、やや古さが目立っていたのは確かです。

nissan_x_trail_01

長年支持されてきた理由は、汚れを気にせず使える撥水加工が施された内装や荷室、多彩なアウトドア系の趣味に対応する使い勝手のいいラゲッジなどが考えられます。

nissan_x_trail_02

新型エクストレイルを東京モーターショーでもチェックした方も多いでしょうが、先代までのボクシーなスタイルとは変わって、力強さを残しながらもモダンになったフロントマスクや、寝かされたAピラーやテールゲートからも居住性や積載性、取り回しのしやすさなど、機能最優先を感じさせた先代とはフォルムから見ても少しだけ路線を変えているように見えます。

nissan_x_trail_04

走りでの注目点は、「ヒルスタートアシスト」、「アドバンスドヒルディセントコントロール」、「ヨーモーメントコントロール」機能を搭載した日産自慢の「ALL MODE 4×4-i」を継承しつつ、世界初の「アクティブライドコントロール」、「アクティブエンジンブレーキ」をはじめ、「コーナリングスタビリティアシスト」といった最先端の技術を全車に採用している点。確かに先代まではオフロード重視の走り味で、オンロードでの快適性はもう少しでしたが、新型は乗り心地や運転のしやすさ、安全性などを大きく進化させています。

安全装備も充実しており、「エマージェンシーブレーキ」、「踏み間違い衝突防止アシスト」、「LDW(車線逸脱警報)」、「進入禁止標識検知」という先進安全装備をパッケージにした「エマージェンシーブレーキ パッケージ」を設定。

さらに、「BSW(後側方車両検知警報)」や「ふらつき警報」もオプション設定で用意するだけでなく、日産車初採用の「インテリジェントパーキングアシスト」は、ドライバーがステアリング操作をしなくても車庫入れや縦列駐車が可能です。

nissan_x_trail_06 nissan_x_trail_08

エクストレイルの美点であった荷室の使い勝手はどうでしょうか? 防水加工が施されたフロアやシートは健在で、さらに荷物のサイズや種類に合わせて自由自在に空間を仕切ることができる防水フレキシブルラゲッジを装備しているのがニュースです。

また注目は、インテリジェントキーを身に付けていれば、手や物をセンサーにかざすだけでバックドアが開くという「ハンズフリー機能付きリモコンオートバックドア」をオプションで設定していることで、荷物を抱えたままでもバックドアの操作が可能で、日常生活やアウトドアでの実用性を高めています。

nissan_x_trail_07

ほかにも新開発の装備が満載で、フロント/セカンドシートには「スパイナルサポート機能」を用意し、ロングドライブ時の疲労を軽減。また、従来からの5人乗りの2列シート車に加え、7人乗りの3列シート車を新設定している点も見逃せません。

エンジンはセレナなどでお馴染みの、2.0Lの直列4気筒直噴でアイドリングストップや新型CVT、空気抵抗軽減や軽量化などにより16.4km/Lという低燃費を実現。

価格帯は224万9100円〜279万7200円で、人気が集まると思われる「エマージェンシーブレーキ パッケージ」を備えた2WDの「20X(2列)」が232万6800円、4WDの「20X(2列)」が252万7350円です。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる