ボルボが100台で自動運転の公道実験を開始!

今年の自動車業界で流行語を上げるなら、「自動運転」が大賞でしょう。Googleやメルセデス・ベンツ、VWアウディなどだけでなく、日本勢も日産が高速道路上で実証実験をスタートさせています。

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ボルボが発表したのは、100台に上るボルボの自動運転車がイェーテボリ市内の公道を日常的な利用状況下で走行するという、世界初の大規模運転実証実験プロジェクト。

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日本では10月に「ITS世界会議」の一環でスマートカーが台場などを走り回っていましたが、「市内の公道を日常的な利用状況下」というと、日本ではまだお役所が首を縦に振るとは思えない大胆な実証実験といえます。

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「ドライブ・ミー:持続可能なモビリティのための自動運転」と名づけられた同プロジェクトは、ボルボ・カー・グループ、スウェーデン運輸管理局、スウェーデン運輸庁、リンドホルメン・サイエンス・パーク、そしてイェーテボリ市が共同で実施するもの。

実証実験は、イェーテボリ市周辺の決められた公道約50kmで自動運転が行われ、指定された道路は日頃から通勤に使われている道で、高速道路や渋滞が頻繁に発生する地点などが含まれるそうです。

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なんと、一般顧客がテストするという100台のボルボ車は、ボルボが予定している「スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャ (SPA)」で開発される新型モデル。

「SPA」は新しいサポートや安全システム、自動運転を実現する技術の導入まで幅広く対応が可能で、2014年発売の新型ボルボXC90に初めて採用されます。

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同プロジェクトでは、ドライバーが車内にいなくても自動的に駐車する機能を搭載。クルマが自動的に空きスペースを見つけ駐車するため、ドライバーは先に降りて目的地へ向かうことが可能。

自動運転、オートパイロットの技術は、事故の9割を占めるといわれているヒューマンエラーを劇的に減らす効果が期待されています。

自動運転には確かに課題も多いですが、2020年までに新しいボルボ車での死者や重傷者をゼロにという理念を掲げる「ビジョン2020」をボルボだけに、間違いなくその本気度は世界トップクラスでしょう。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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