ルノー・ルーテシアのセクシーな走り!【ルノー・ルーテシア試乗記01】

東京モーターショーでも披露されたガルウイングのコンセプトカー「デジール」では「恋に落ちる瞬間」、新型ルーテシアでは「ルノーともう一度恋に落ちる」という少し赤面モノのキャッチを掲げていますが、決して大げさではないことは新型ルーテシアのスタイリングを見れば明らかです。

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フォルクスワーゲン・ポロがベンチマークとして君臨するBセグメントの中で、全長4095×全幅1750×全高1445mmというディメンションはやや大きめですが、ワイド&ローのスタイルは流れるようなラインがかなりセクシーですし、「ルージュ フラム・メタリック」の赤いボディカラーは表参道に駐車してもかなり目立っていました。

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ドアを開けて乗り込むと、重さを感じさせるドアの閉まり音やフィーリングは、国産コンパクトカーとは明らかに異なるもので、ピアノ調のセンターパネルや彫りの深さを感じさせるメーターナセルなど、大人っぽさは十分。

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同クラスの国産車は、ファンシーな雰囲気だったり、ガンダムチックだったり、チープだったりと、感じてしまうモデルが多いのですが、これなら40を過ぎたいい大人でも乗れる!と好意的に受け取れるインテリアに仕上がっています。

プラットフォームは先代を受け継いでいますが、トレッド拡大やホイールベース延長といった改良を受けているとのこと。

エンジンは最高出力120ps/4800rpm、最大トルク190Nm/2000rpmの直列4気筒1.2Lターボで、街中では十分以上に走り、高速道路でも楽に流れをリードできます。

ワインディングでもモアパワーを感じさせるシーンはほとんどありませんでした。ゆったり走りたいならECOモードをオンにすればOK。

組み合わされるトランスミッションは、ゲトラグ製の6速DCTで、極低速域でスムーズさに欠けるシーンも散見できますが、実用上ほとんど問題のない完成度で、ATやCVTからの乗り換えでもすぐに慣れるはずですし、MT派も納得の変速スピードを見せてくれます。

そして何よりの魅力は、ハンドリングにありますが、それは次回の試乗記で!

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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