新型スカイラインに付けられたエンブレム「インフィニティ」は24年前にあったのをご存知ですか!?

海外では「インフィニティ Q50」と名付けられているスポーティサルーンが日本国内向けには「スカイライン」という名前を与えられ、その13代目モデルとして誕生したのは既報の通り。

そのため、フロントグリルやステアリングホイール中央、エンジンカバーなどにインフィニティのエンブレムが備わっています。

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インフィニティ・エンブレムのついたエンジンカバーの下は、最高出力225kWの3.5リッターV6エンジンに、最高出力50kWのモーターを組み合わせたハイブリッドシステムとなっています。システム出力268kWというスカイラインという名前にふさわしいハイパワーなユニットです。

ところで、同じようにフロント/エンジン/ステアリングに、インフィニティ・エンブレムを与えられたモデルが、過去に日産から発売されていたことは、御存知でしょうか?

そのモデルも、280馬力のハイパワーなエンジンを搭載したスポーティな4ドアサルーンでした。

それが、1989年に生まれた「インフィニティ Q45」です。

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海外におけるインフィニティ・ブランドの始祖ともいえるQ45 は名前の通り、4.5リッターV8エンジンをフロントに搭載したFRサルーンでした。そして、国内では新ブランドを展開しなかったのですが「インフィニティ Q45」という車名で販売されたのです。

グリルレスのフロントには七宝焼きのインフィニティ・エンブレムが配され、ジャパネスク感を出していたのも、ある種の伝説となっています。

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サージタンク部分にインフィニティ・エンブレムの輝くエンジン。「INFINITI Created by NISSAN」と書かれたコーションプレートも貼られ、日産が作る高級ブランドであることをアピールしました。

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カーナビの備わっていないインパネは時代を感じさせるところですが、それでもステアリングの中央にはインフィニティ・エンブレムが彫り込まれているのが確認できます。

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そして、スカイラインには備わっていないリヤのインフィニティ・エンブレムも、Q45 は持っていたのです。 

ちなみに、北米仕様のインフィニティ Q50は、スカイラインと異なりトランクリッドにインフィニティのエンブレムが付いているほか、スカイラインでは「SKYLINE」と文字の入るメッキ部分に「INFINITI」と入っています。この違いがスカイラインのアイデンティティを守る一線ともいえそうです。

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(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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