ホンダブースではメディアが大注目しているS660コンセプトだけでなく、もう一台、軽のオープンモデルが展示されています。
その一台とはホンダが四輪に進出するため1962年の全日本自動車ショーに出展されたコンセプトモデルスポーツ360です。
結局、ひとまわり大きなエンジンを搭載したS500(のちにS600、S800も販売された)が市販化されスポーツ360はお蔵入りとなりました。
そのS360をホンダは今回のショーに向け復刻し展示に至りましたが、クルマは現存せず設計図も完全にそろっていなかったため、OBの記憶を頼ったり写真から図面を起こしたそうです。
そんな苦労を重ねショーに展示することができたのですが、ボディのクオリティなどは当時よりも圧倒的に高いはず、とブースにいたホンダ社員は胸を張りました。
今見ても、美しくバランスがいいデザインのスポーツ360の注目度は1964年にF1で優勝したRA271とともにS660コンセプトに負けていません。
【テヅカ・ツヨシ】