VWアウディ・グループのモジュール戦略のメリットは、開発期間の短縮やモデルラインナップの柔軟性にありますが、来年に日本に上陸するA3セダンは、クラス最高の効率性を誇り、「アウディコネクト」などの次世代インフォテイメントを搭載。
アルミ製ボンネットの採用などにより、1.4TFSIのSトロニックで1250kgと同クラスでは圧倒的な軽量化を達成し、今回展示されたS3セダンは2.0Lを積み、300hp(221kW)を誇ります。
そのほかのパワートレーンは、1.4L、1.8L、2.0Lの3種類のガソリンで、1.4L TFSIには気筒休止システムを搭載し、ディーゼルは1.6Lと2.0Lを用意していますが、こちらの日本導入はないでしょう。
フロントサスペンションにアルミを使い、リヤは4リンクでこのクラスとしては快適な乗り心地と、軽快なフットワークを実現しているのは新型A3スポーツバックからも容易に想像できます。
今回展示されたS3セダンは、先述したように2.0TFSIを搭載し、221kW/380Nmのスペックを誇り、駆動方式はもちろんクワトロ。0-100km/h加速は4.9秒、最高速は250km/hでありながら6.9L/100km(14.5km/L)という低燃費も目を惹きます。
車内の無線LANやGoogleマップなどに対応する「アウディ コネクト」もA3スポーツバックと同様で、カメラ式交通標識認識機能なども搭載。
ほかにも、アダプティブクルーズコントロールやアクティブレーンアシストなどにより、このA3セダンも高速道路での使用をメインに、安全運転支援技術もより向上しています。
(塚田勝弘)