ジャガーFタイプ。まだまだ都心でも遭遇率は低いですが、50年ぶりの2シーターコンバーチブルはEタイプ以来といわれると、そうなんでしょう。ですが、全体のフォルムから受ける印象は「Eタイプかなぁ」なんて思ってしまいます。それはいまロングノーズではないし、時折見かけるEタイプのほとんどがクーペであるからかもしれないことからくる、私の思い込みかもしれません。
でも、たとえばFタイプの先進的なテーランプは、Eタイプを思い起こさせるには十分なもので、現代風に再定義されたものといえます。
さて、長年の歴史を誇るブリティッシュ・オープン・スポーツとして登場したFタイプですが、防犯性や使い勝手から当然ながらクーペを待っていた方もいるはずで、ロサンゼルス・モーターショー開幕の前日11月29日に世界初公開されます。
オールアルミ製ボディをまとったFタイプ・クーペは、コンセプトカー「C-X16」の妥協なきデザインビジョンを具現化したもの。ジャガーのデザインをまとめるイアン・カラムも「真のスポーツ・クーペを作りあげることは、何事にも代えがたい達成感を感じられる作業のひとつ」といっています。
気になる詳細は発表時ですが、今回公開された真上からのショットも期待を抱かせるには十分です。
(塚田勝弘)