すでにフォトデビュー済みで、先のフランクフルトモーターショーではPHVコンセプトも披露されたBMW X5。SUVの多くがオフロード由来であったのに対し、初代X5は、SUVでなくオンロードでのスポーティな走りを重視した「SAV(スポーツ・アクティビティ・ヴィークル)」を名乗るのもファンならよく知っているはず。
フルモデルチェンジを受けた新型X5は11月16日から販売スタートし、ディーゼルの納車は来年1月からの予定です。
まず、見た目からして先代からのキープコンセプトなのは間違いないですが、ワイドなキドニーグリルやサイドエアインテークが用意されたフロントエプロン(バンパー下)などがワイド感を強調。リヤもLEDのライトバーが目を惹くL字型リヤコンビランプ、リヤエプロンも堂々たるワイドボディを主張しています。
しかし、ステアリングを握れば大きさを感じさせない、俊敏なハンドリングや自然なステアフィールを味わえるのが身上ですが、新型X5ではスポーティな走りはそのままに快適性を向上したサスペンションを採用しています。
また、「xDrive50i M Sport」に標準のダイナミック・パフォーマンス・コントロールは、ファイナルドライブに組み込まれた電子制御システムが、フルタイム4WDの「xDrive」と連動して左右のリヤホイール間の駆動力を最適に配分。
コーナリング時に、外輪の駆動力を高めることで優れた回答性とハンドリングを実現するという、トルクベクタリンクに似た効果を得ることができます。
パワートレーンは、先代よりも13ps/20Nmアップとなる258ps/560Nmを搭載する3.0Lの直列6気筒ディーゼル、ガソリンは306ps/400Nmを発揮する直列6気筒、450ps/650Nmを誇る4.4LのV8エンジンを搭載。もちろん、どのエンジンも燃費を向上していて、JC08モード燃費でディーゼルは約25%、V8は約40%も向上し、直6は欧州値で約20%アップ。
人気を集めるのは100%減税となるディーゼルと予想できますが、そのパワートレーンを選んでもSUV屈指の軽快なハンドリングに加えて、乗り味を味わえるのは間違いないでしょう。
792万円の「X5 xDrive35d SE」をボトムに、1185万円の「X5 xDrive50i M Sport」まで全10グレードが用意されています。
■BMW「新型X5」画像ギャラリー ハイパフォーマンスモデルから超低燃費モデルまで幅広い
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■新型BMW X5デビュー!さらに大きく立派になって日本では大きすぎ!?
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(塚田勝弘)