こちらは一見すると見慣れたレンジローバー・イヴォークですが、次世代ハイブリッドとEVのパワートレーンの技術開発に使われているもので、「Evoque_e」と名づけられた研究プロジェクトが発表されました。
ジャガー・ランドローバーだけでなく、英国内の産業やサプライヤー、主要大学の協力を得て推進するという英国の威信をかけたプロジェクト。
12の産学パートナーが決定しており、ザイテック・オートモーティブ、GKNドライブライン、モーター・デザイン・リミテッド、AVL、ドライブシステム・デザイン、ウィリアムズ・アドバンスト・エンジニアリング、デルタ・モータースポーツ、タタ・スチール、ブリストル大学、クランフィールド大学、ニューカッスル大学の8つの企業と3つの大学からなります。
次世代パワートレーンとしてマイルド・ハイブリッド式電気自動車(MHEV)、プラグイン・ハイブリッド電気自動車(PHEV)、フル・バッテリー式電気自動車(BEV)の3台の研究車両を開発する予定。
既存の市販車のアーキテクチャをベースとした変更可能で、互換性のある技術プラットフォームの開発が狙いで、つまりPHVやEV専用設計ではないプラットフォームでも最新のエコカーを作れるということになります。
そうすれば、コストダウンになるのはもちろん、重量の低減や素材の持続的な使用も可能とのことで、英国自動車界の逆襲がこれから始まるかもしれません。
(塚田勝弘)