コンパクトな4ドアクーペ、その後席の実力は?【メルセデス・ベンツCLA試乗01】

7月24日に発売されたばかりのメルセデス・ベンツCLA180に試乗しました。まずは概要とエクステリアの印象をお届け。CLAクラスは、Aクラスベースのコンパクトな4ドアクーペ。2004年にEクラスをベースとするCLSクラスが4ドアクーペ市場を開拓したように、よりコンパクトなクラスで新しいマーケットを発掘しようとする狙いがうかがえます。

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試乗したCLA180は、全長4640×全幅1780×全高1430mm。全幅こそAクラスと同値ですが、全長は350mmも長く、全高は意外にも5mm低いだけというディメンション。Aクラスよりも長い分だけより低く構えて見えますが、全高がほとんど変わらないということは後席のヘッドクリアランスなどはそれなりに余裕があるのか、前席メインの4ドアクーペとはいえ気になる点でした。

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ダイナミックなボディフォルムが身上ですが、スケール感の問題なのかCLSクラスが登場した時のように強烈なインパクトは個人的には受けませんでしたが、それでもほかのCセグメントクラスにはないグラマラスなボディラインが魅力に映る人も多いはずです。

全高の件ですが、身長171cmの私が後席に座ると頭上には手の平1枚強の余裕しか残りません。Aクラスはもう少し余裕があるように感じましたから、5mmの差とリヤに向かって急下降するルーフラインの影響が感じさせます。

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全長は350mmも延長されましたが、後席足元がAクラスよりもグッと広くなっているわけではなく、私がドラポジを決めた後ろの後席には膝前にこぶし2つほどと、Cセグメントでは平均的かやや狭いほど。

延びた分はリヤオーバーハング、つまり荷室に割かれているようで、トランクは天地高こそ低めですが、奥行きは想像よりも長く、さらに後席も倒せるので長尺物の積載も容易です。

このCLAに大人4人でゴルフに出かける人はほとんどいないはずで、夫婦2人の足としてスタイリッシュな外観に惹かれて購入しても、日常的な使い方なら実用性に不満はでないはず。

奥さん用のセカンドカーとして購入してもダンナが自らステアリングを握りたい、そんなスタイルですから都市部で自宅周辺を走るなら、大きなEクラスやSクラスよりも向いているのは間違いないですし、Aクラスよりもよりパーソナルな雰囲気が気に入ったのであればディーラーでチェックしてみてはいかがでしょうか?

価格帯は1.6L直列4気筒直噴ターボ搭載の「CLA180」の335万円から、2.0L直4直噴ターボの「CLA 45 AMG 4MATIC」の710万円です。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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