軽トラで燃費No.1 スズキ「キャリイ」14年ぶりのフルモデルチェンジ

スズキの軽トラック「キャリイ」が14年ぶりにフルモデルチェンジして2013年9月20日からの発売となることが発表されました。

前モデルでは、キャビンより前にフロントタイヤを配置するセミキャブオーバーを基本としていましたが、全面改良した新型「キャリイ」では、前モデルの途中に追加されたキャブオーバー(タイヤの上にドライバーが位置する)のレイアウトに見直しているのが特徴です。

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これにより、クラストップの荷台フロア長はそのままに、居住空間を拡大し、ゆとりある快適なキャビンを実現しているといいます。

キャブオーバーのショートホイールベース仕様に統一したことで、これまたクラストップとなるの小回り性能、最小回転半径3.6mを実現しています。

また、エンジンも一新。すでに軽乗用車では採用が拡大している最新ユニット「R06A型エンジン」としています。あわせて50kgの軽量化を果たしたことにより、2WD・5MT車で18.6km/Lという、またまたクラストップの優れた燃費性能を実現しています。

10年は使われることを想定して、徹底したサビ対策を施しているのも特徴。さらに衝突安全性についても、フロントフレーム部、Aピラー部を中心に高張力鋼板の使用部位を拡大するなどして、56km/hオフセット衝突に対応しています。運転席SRSエアバッグは標準装備となっています。

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インテリアも現代風に。オーディオスペースは2DINとなり、視認性の良い高い位置に配置しています。また、機能的なキャビンには豊富な収納スペースを用意しているのも特徴といえます。

販売目標は年間5.5万台、メーカー希望小売価格は665,700円〜1,135,050円となっています。

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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