「軽キャンパー」を中心とした、車中泊やアウトドアブームがじわじわと拡大しています。筆者はショーやキャンピングカーメーカーで取材をしたり、ユーザーに話を聞く機会もあったりしますが、いままでの団塊世代を中心とした世代から子育て層、若い層まで裾野が広がっているようです。
温泉巡りや釣り、登山など趣味は皆さん違っても、車内で寝起きして、時には軽食を作ったり、お弁当を電子レンジで温めたりして車中泊ライフを楽しんでいるわけです。
キャンピングカーでなくてもミニバンやワゴンなどで車中泊をする人も多いですが、サブバッテリーや充電器、DC-ACインバーターなどを積み、車内で家電を使うのが当たり前でも電気を使って車内でご飯まで炊いているという人はかなりの本格派かもしれません。
埼玉県川口市のJPNがリリースした自動車・船舶用DC炊飯器「タケルくん」は、ありそうでなかった12V電源(トラックなどの24V電源用もあり)でご飯が炊ける炊飯器。
12Vだとスマホの充電やドライブレコーダーの電源くらいにしかならないと思っていましたが、ご飯が炊けるのか! というインパクトは皆さん大きいらしく、発売と同時に売れまくり、増産をかけているそうです。
使い方は、クルマを平坦な場所に置いてからサイドブレーキをかけて安全な場所で炊くことで、シガーソケットに電源を差し込み、緑のランプが点灯したら炊飯ボタンを押すだけ。最大で1.5号までと小さめですが、1〜2人での車中食であれば十分でしょう。30分までですが保温機能まで用意されています。
■JPN
http://www.jpn-corp.co.jp/takeru.html
(塚田勝弘)