北海道と言えば温泉!【世界遺産・知床 温泉編】

旅に欠かせないものといえば、観光・グルメ・そして温泉ですよね。知床半島には西海岸ウトロ側にも東海岸羅臼側にも温泉が湧き、また秘湯と呼ぶにふさわしい温泉も存在します。ダイナミックな大自然に囲まれながらの入浴はまさに北海道旅ならではです。

相泊温泉からの眺め

まずは羅臼側、羅臼町内から道道87号線を北へ約20km、道道の終点に【相泊(あいどまり)温泉】(無料)があります。駐車場は普通車で5〜6台程度、小さいトイレあり。砂利の海岸に降りるとブルーシートをかけた掘建て小屋があり、四角く掘られた浴槽の底から温泉が湧いています!場所や時間帯によって熱さが変化するあたり大地の息吹を感じさせますね。

相泊温泉

男湯と女湯は板壁で仕切られているのみ。特に脱衣所もなければ備品類も洗面器くらいしかありません。
開放感のあまり海岸に向かって身を乗り出すと、当たり前ですが男湯からも道路からも丸見えです。(1枚目の写真は相泊温泉からの眺め)

1〜2kmほど手前(羅臼町内側)にも、「北の国から2002遺言」のロケで有名になった【セセキ(瀬石)温泉】があります。そちらは海岸にポツンと岩で囲っただけの混浴露天風呂で、干潮の時間にしか入れないので前もって羅臼町役場に干潮時間を確認するのがベスト。駐車場は普通車4〜5台分、トイレ有り。

熊の湯

羅臼町内から知床横断道路を知床峠方面に約4〜5kmほど上ると、左手の森の中に野趣あふれる【熊の湯】があります。【知床国立公園羅臼温泉野営場】(キャンプ場)の向かい側にあたり、駐車場は普通車で10台程度でしょうか。一応、男女別になっており女湯には扉があるけど男湯にはないらしい。すみません、遠くから眺めただけで入浴する勇気がありませんでした。

こちらも無料で、地元の有志が管理・清掃しています。建物内にトイレ有り。24時間源泉掛け流しですが早朝5〜7時頃は清掃のため入浴不可。基本的には地元の方々の温泉に入らせてもらう、というイメージです。お湯がかなり熱いらしいのですが、地元では「熱くないと温泉じゃない」ので水でうめるのはNG。
すぐ近くに羅臼温泉遊歩道があり、うっかりすると男湯が見えちゃうので要注意です!

ここから羅臼町内方面に1〜2kmほど戻った【羅臼ビジターセンター】の近くにある、羅臼温泉【ホテル峰の湯】【らうす第一ホテル】でも日帰り入浴が可能です。入浴料はそれぞれ500円。

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ウトロ側には温泉街があり日帰り入浴できるホテルも多数あるのですが、入浴料がおおむね1,000円とお高いので、ここでは500円で入浴できる施設だけをご紹介します。

【夕陽台の湯】

駐車場は未舗装。リンスインシャンプー/ボディソープあり、ドライヤーなし、洗い場は5つ程度で広くはありません。おそらく循環濾過式。その名の通り『夕陽台』に近く、露天風呂は海に面しているものの木が生い茂っているので眺望は半減。

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【夕陽のあたる家】

ホテルらしく、鍵ロッカー/ドライヤー/シャンプー/リンス/ボディソープ/洗顔/化粧水などなど備品完備。循環濾過式。知床八景『夕陽台』に隣接、内風呂/露天風呂ともに夕陽の見える絶景スポットです。

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【国民宿舎 桂田】

駐車場は未舗装。脱衣所も浴室もかなりコンパクトなので、混雑時はお断りされる場合があります。何しろ洗い場(シャワー)が2つしかないのです。リンスイン シャンプー/ボディソープ、ドライヤーあり。源泉掛け流し。露天風呂からはオホーツク海が一望できますが、立ち上がると道路から丸見えになりますのでご用心!

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【つくだ荘】

駐車場は未舗装。ウトロ温泉の湯元で、もちろん源泉掛け流し、湯口からお湯がバンバン出ています。露天風呂はありませんが、浴室は広いです。リンスインシャンプー/ボディソープ/ドライヤーあり。

このほかウトロ側の秘湯として有名な【岩尾別温泉】では、運がよければシマフクロウが見られるかも知れないそうなので、今年こそは行ってみたい!ウトロ中心地から道道93号線で知床五湖方面〜岩尾別川に沿った地方道に入り約15km。一軒宿【ホテル地の涯】(日帰り入浴800円)もしくは無料の混浴露天風呂で入浴できます。

余談ですが北海道内の日帰り入浴施設、またホテルや旅館などでも、クーラーを設置しているところは稀です。なので、外はもう涼しいのに脱衣所がサウナ状態なんてこともよくある話。どうしてもそれは堪えられない!という汗かきさんは、高級ホテルの高額日帰り入浴か、または大自然の中でのお着替えをおススメします(笑)

コインランドリー

*オマケ*

道の駅【うとろ・シリエトク】と国道を挟んだはす向かいあたりに、このコインランドリーがあります。駐車場は普通車2〜3台分ほどで、乾燥機は電気です。

【夕陽のあたる家】の隣にもコインランドリーがあります。一見、アパート棟っぽい建物の1階で、こちらはガス乾燥機です! 

(松本しう周己)

この記事の著者

松本しう周己 近影

松本しう周己

高校は美術科を卒業し、印刷会社のデザイン部に就職するも2年足らずで退職してフリーターに。主にコンサート・イベント関係で全国を駆け回る。その後、なぜかウェブデザインの道へ。仕事としては車との接点はまったくないが旅行好きでドライブ好き、20年前から道の駅などで車中泊していた。
「ネットを通して仕事ができれば、どこにいても構わないのでは」と、2005年、ついにキャンピングカーを自宅兼仕事場としてしまった。根は機械オンチなため、日進月歩の日々。
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