商用EVは、三菱のminicab MiEVや、墨田区内で循環バスとして活躍している日野自動車が開発した小型EVバスなどがありますが、まだまだ少ないのが現状です。
そんななか、EVを前面に押し出している日産には、昨年のデトロイトモーターショーで公開した「e-NV200」があり、公道を使っての実証実験にまで進んでいます。
この実証実験は、日産がDHLジャパンに7月12日から約3週間「e-NV200」を貸し出すもので、千代田区丸ノ内付近の企業や商業施設などの荷物の集配に使い、経済性や環境性、商用EVの実用性や可能性を検証するもので、今後の商品開発にも反映されるとのころ。
DHLと親会社のドイツポストDHLは、2020年までにグルーブ全体でCO2排出量を30%削減することを目標に掲げ、環境に配慮した車両の導入などを進めているため、実証運行が実現。
さらに、ブリティッシュガスや日本郵便、イオンリテール、さいたま市など多くの企業や実証実験を進めており、e-NV200の2014年の発売に向けて着々とプロジェクトが進行しています。
少子高齢化にともないよりニーズが高まりそうな宅配業界で、モーダルシフトやEV化が進めば環境配慮型のビジネスとして環境重視派のユーザーもより使いやすくなるはずです。
(塚田勝弘)