新しくなったケイマンにはまだ乗れていませんが、新型ボクスターに乗った印象からすると、911の立場も危ういんじゃないか!? と思わせるような進化ぶりに驚かされます。しかし、どんなにボクスターやケイマンがピュアスポーツ度を高めようが、RR駆動を基本とする911の、重いリヤで大地を蹴って加速する感覚は別モノなのでしょう。
私ごときの腕では、前輪に荷重をかけて曲がっていくという911の世界観は分からず、しかも最近の911は普通にステアリングを切った分だけ曲がってくれますから、高級車としてのマナーも十分にわきまえているというわけです。そこから先はサーキットでエキスパート達が楽しむ世界というわけでしょうか。
ポルシェの顔であり別格の911。まさしく待望の50周年記念車、「ポルシェ911 50thアニバーサリーエディション」はカレラSがベースで、400ps/440Nmのスペックと0-100km/h加速の4.3秒も変わらず、トランスミッションはPDKのみです。
価格は1712万円で、ワールドプレミアは9月のフランクフルトモーターショーですが、予約受注は7月10日からスタートします。
(塚田勝弘)