1994年にアウディA8において第二世代のキセノンヘッドライトをデビューさせ、2004年には同じくアウディA8(W12)でLEDデイタイムランニングライトを採用しました。さらに2008年にはアウディR8がフルLEDヘッドライトを搭載するなど、クルマのフロントマスクに多いに影響するヘッドライトにも革新的なアプローチを続けているアウディ。
そのアウディは、フラッグシップである次期A8に、さらに進化したLEDヘッドライトを採用することを発表しています。すでに2010年にはヘッドライトとナビゲーションデータ間の連携を実現しているA8ですが、新たに採用される『マトリックスLEDヘッドライト』は、そうした従来の発展的な機能と、新感覚のルックスを実現したフルLEDヘッドライトになるということです。
5個のLEDからなるユニットが5つ並んだLEDヘッドライトは、対向車を検知してハイ/ロービームを切り替えるだけでなく、照射位置もコントロール。さらに、ナビゲーションの地図と走行方向から事前にコーナリングライトとして適切な位置を照らすような制御も可能にしているといいます。
さらに歩行者を検知すると、歩行者を認知しやすいような配光パターンにするといったセーフティ思考のアイデアも盛り込まれているとのことです。
その斬新かつ革新性あふれるルックスだけでなく、安全性能も追求したアウディの次世代LEDヘッドライト。2013年末といわれる、次期A8のデビューが、これでまた楽しみになってきました。
(山本晋也)