2011年9月に発売されたダイハツ・ミライースを皮切りに低燃費競争が激化した軽自動車。
世界を見ると、軽自動車とおなじようなコンセプトの車種はありますが、燃費・動力性能・居住空間、また価格がここまでバランスよく作られたクルマはありません。いわば日本の軽自動車は“ガラパゴス自動車”といえる存在です。そんな日本が誇る“ガラ軽”でとくに低燃費・低価格なクルマを上げていきましょう。
■スズキ・アルト・エコ
【JC08モード燃費】33.0km/リッター 【価格】90万円〜
軽自動車で低燃費ナンバー1,登録車を入れてもハイブリッドのトヨタ・アクアに次ぐ2位ととにかく燃費で選ぶならこのクルマを上げずにはいられません。とはいうものの、走行性能もなかなかのもの。
筆者は流れが速い常磐道で約1時間ほどこのクルマを運転したことがありますが、その流れにおいて行かれることはありませんでした。
■ダイハツ・ミライース
【JC08モード燃費】30.0km/リッター 【価格】79.5万円〜
冒頭で述べたように、軽自動車の高レベルな燃費競争が巻き起こったのはこのクルマの存在があったからこそです。
燃費が良いことだけでなく、個人的にはインテリアデザインやシートは安っぽい、というよりはシンプルで好ましく感じました。近々マイナーチェンジが行われ、燃費がさらに向上する、という噂もあります。
■三菱eKワゴン
【JC08モード燃費】29.2km/リッター 【価格】112万円〜
発売開始から約1ヵ月で受注台数が1万8000台になったことが7月8日に発表されたeKワゴン。内外装の上質感と良好な乗り心地が受けていると三菱は好調の要因をあげています。
燃費は前記2車よりは劣るものの、トールクラスのワゴンではナンバー1。リッターあたり29.2kmといえば相当に低燃費といえる数値です。
■日産デイズ
【JC08モード燃費】29.2km/リッター 【価格】112万円〜
eKワゴンと兄弟車の日産デイズ。こちらは7月8日の時点で発売後、約1ヵ月の受注台数が3万台になったと発表されました。
兄弟車であるeKワゴンと同様に低燃費ながら使い勝手が良いハイトワゴンであることが人気の要因なのでしょう。
■スズキ・スペーシア・カスタム
【JC08モード燃費】27.8km/リッター(ターボ車:26.0km/リッター) 【価格】141.225万円〜
6月12日に発売されたスペーシア・カスタム。存在感溢れる外観が特徴ですが、注目したいのがターボ車でクラストップの低燃費を実現したことです。
ターボ2WD仕様(TS・2WD)はリッター26.0kmを達成していることで、動力性能と燃費性能、さらにハイトワゴンならではの使い勝手がいい室内空間を持つクルマとなりました。
(テヅカ・ツヨシ)