巨大なタッチスクリーンに度肝を抜かれる近未来的なインパネ【テスラ「モデルS」試乗02】

テスラ「モデルS」の内・外装で最も目を奪われるのが、17インチのタッチスクリーンです。iPadが9.7インチですからその大きさはご想像以上で、インパネのセンターパネルがすべてタッチスクリーン化されています。インパネの眺めは、古くさい言い方ですが、まさに近未来のクルマという感じがして初めて運転席に収まるとやや緊張します。

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こうした装備を商品化できるのはさすがシリコンバレー発だ! と唸らされますが、日本車メーカーができないのは、iPhoneをはじめとしたスマホを取り巻く状況に似ていて、高度な技術はあるのにそれを具現化するアイディアや想像力、実行力がなくなっているのでは? と日本企業との違い考えさせられました。

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やや脱線しましたが、こちらではエアサスの車高調整や回生ブレーキの強弱、エアコンやオーディオ、大型サンルーフ、電費のグラフ、ミラーなどの各車両の設定までほぼあらゆる操作と設定が可能です。車高調整のボタンを押していたらジャッキアップ用のボタンまで現れたのでビックリしました。

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また、巨大な画面で走行可能距離や「GoogleMap」の表示だけでなく、ナビも可能ですから遠くまでルートを見渡せますし、充電スポットも表示されます。インターネットへの接続も可能ですが、日本語仕様への対応は英語のみの音声操作も含め、まだ煮詰める必要も一部あるようです。

コンソールにはUSBも備わり、Bluetoothにも対応しますので即、デジタル音楽を楽しめるのも魅力といえます。

ステアリング奥にあるメーターパネルも高精細な液晶パネルで、中央にスピードメーターを配置し、左右の液晶画面は切り替え可能で、電費のグラフや選択しているオーディオ画面などを表示することが可能。

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乗車定員は前に2人、後ろに3人のオーソドックスな5人乗りで、フロントシートはヘッドレスト一体型の大型タイプ。後席もシートサイズは大きめで、足元はフラットかつ広大ですが、やや座面の高さ(ヒール段差)が不足気味で、身長171cmの私だと大げさに言うとやや立ち膝のような姿勢になってしまうのが惜しいところ。

ただし、頭上には十分な余裕がありますし、頭上の大型サンルーフが効いていてスポーティなクーペルックから想像するよりも開放感もあります。

■テスラモーターズ
http://www.teslamotors.com/jp

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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