スバル初のハイブリッド、XVハイブリッドが成功するかどうかはやはり価格が大きなカギを握っているはず。JC08モード燃費は20km/Lですから、クラスやサイズ、車両重量、排気量は異なりますが、30km/Lを超えるプリウスはもちろん、インサイトの22.2km/L〜27.2km/Lと比べても低い値ですし、TSIエンジンを積む新型ゴルフはハイブリッドなしで、19.9〜21.0km/Lに到達しています。
XVハイブリッドは燃費最重視モデルではないとはいえ、それでもユーザーはハイブリッドを選択しようと考えるわけですから、既報のとおりJC08モード燃費の70%は実燃費で稼ぎ出したいものです。
気になる価格は発表されていませんが、予約受付がスタートしているのでディーラーで現時点での価格や見通しは教えてくれるでしょう。
ガソリン仕様のXVは、エントリーグレードの219万4500円〜アイサイト装着車で246万7500円。ハイブリッド化により燃費でどれくらい元が取れるか、そしてトルク感のある走りをどう評価するかにもよりますが、後からハイブリッドが追加された他メーカーの価格設定は、200万〜250万円の価格帯の場合でプラス20〜30万円以内が相場ですから、XVハイブリッドの価格アップ額は最低限で30万円以内をクリアしないと人気グレードへの道は厳しくなるような気もします。
あくまで予想ですが、スバル初のハイブリッドでシンメトリカルAWDであることを加味して、30万円を上限とし、最廉価グレードは最低でも250万円を切りたいところで、ハイブリッド専用開発のアイサイト装着車は、275万円前後が攻防ラインになるかもしれません。
(塚田勝弘)