日本にはヴィッツやフィット、マーチなどたくさんのコンパクトカーがありますし、輸入車でも欧州車は多士済々です。彼女に「ねぇ、どんなクルマが似合うかな?」と答えたらどんなコンパクトカーをオススメしますか? もしクルマ好きを自負するならセンスが問われそうですよね。
いきなりの鉄板ですいませんが、現在の売れ筋でいえば、まずは一番人気のアクアでしょう。スタイルは「かわいい!」と手放しで褒めてもらえるかは分かりませんが、シトラスオレンジマイカメタリックやイエローなど多彩なカラーバリエーションを用意していますから、一般的にオトコよりも色にこだわる人が多い女性に薦めやすいはず。もちろん、世界ナンバー1の低燃費で「ガソリンスタンドにはあまり行きたくない」という彼女にもオススメできます。
キュートなだけでなく、乗り手のこだわりも透けて見えるコンパクトカーといえば、フィアット500(チンクエチェント)。2気筒の「ツインエア」エンジンと「デュアロジック」の組み合わせは、トルコン付きATよりもややぎこちないのは間違いありませんが、人間に備わるバッファー機能? により慣れる範囲といえるはずです。
3台目はMINIを推奨します。街中にあふれすぎている感はありますし、じつは見た目の印象ほど小回りが利かないなど、フィアット500と同様に運転には少々慣れが必要です。
ですが、多彩なアクセサリーで自分好みに仕上げることができるのがポイント。少し変化を付けたければカブリオレやクラブドアのクラブマンなど、ボディバリエーションも豊富で、中古を狙ってもタマ数が多いですから選びがいがあります。
運転に自信がないから乗りやすいクルマがいい、というニーズもあるでしょう。今も昔もフレンドリーな操作性を目指しているのがマーチです。前方だけでなく、サイドウインドウも大きめで車両感覚もつかみやすいのがチャームポイント。
逆に運転を楽しみたい! という彼女にはスイフト(もちろんスイフトスポーツも)が文句なくオススメなのですが、少し価格設定の低い、お買い得なスプラッシュという名車もあります。やや地味な存在ではあるものの、運転がしやすい上にキビキビとした欧州コンパクトカーのような走りは、起伏のある山道でも楽しめるはずです。
(塚田勝弘)