ついに7代目ゴルフが日本に上陸しました。5月20日の発表会では数多くの展示車が用意されていましたが、そのうち何台かは発表会当日朝に成田空港にエア便で到着するという、例にない駆け込みぶり!? だったようです。
新型ゴルフは従来モデルよりも20%程度燃費を向上し、全車エコカー減税100%となる免税車になりますが、やはり注目は価格です。
Cセグメントでは、ボルボV40が269万円〜、メルセデスのAクラスが284万円〜という値付けで話題を呼んでいますが、新型ゴルフは既報のとおり、249万円〜。
249万円の「ゴルフTSトレンドライン」は、レーンキープアシストやアダプティブクルーズコントロールなどは装備されないものの、プリクラッシュブレーキシステムや多重衝突を防ぐマルチコリジョンブレーキシステム、事前にシートベルトのテンションを高めるプロアクティブ・オキュパント・プロテクションなど安全装備を満載しての価格ですから驚異的です。
プレゼンテーションでは、日本では小さなクルマに乗り換えるダウンサイザーが増えているという分析を披露。商品購入満足度では、2012年時点のゴルフⅥですでに国産を代表するハイブリッド(プリウス?)を「すべての面で上回っている」と断言するシーンもありました。
表を見ると分かるように、燃費では国産ハイブリッド(プリウス?)がゴルフを上回っているわけですが、これは先述したように2012年ですから先代ゴルフ。
進化した7代目の新型ゴルフは、歴代ゴルフ最高の21.0km/L(JC08モード)を達成しているだけに、実燃費とカタログ燃費が近い傾向にあるVWの「TSI+DSG搭載車」は、VWが主張するようにハイブリッドカーと遜色ない実燃費をたたき出す可能性はあります。
プリウスなどの国産車にどこまで迫れるかは、たとえばゴルフはレギュラーガソリンではなく、ハイオクを指定するなどシビアに経済性をのみを見る向きには訴求しないかもしれません。
しかし、燃費もトップクラスで安全性や品質、走り、そこそこのステータスと輸入車でも嫌味に過ぎないゴルフの存在は、気になる人も今まで以上に増える可能性大です。
(塚田勝弘)