ポルシェ新型911ターボ、予約開始。価格は2030万円から

最高出力560馬力ながら、10km/Lを超える燃費性能を実現したというポルシェ911ターボの国内予約が5月14日より始まります。

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用意されるのは、911ターボ、911ターボSの2グレード。注目のエンジンは、3.8リッター・ツインターボ。可変ジオメトリータービンを左右にセットしたもので、911ターボで383kW (520PS) / 6000 – 6500rpmの最高出力を、911ターボSでは412kW (560PS) / 6500 – 6750 rpmもの最高出力を発揮しています。

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もちろん環境性能にも優れており、ユーロ5モードでの二酸化炭素排出量は227g/km、燃費性能は9.7L/100km(約10.3km/L)と、スーパースポーツとは思えないほど。それでいて、オーバーブースト機能により、最大トルクはターボで700Nm、ターボSで750Nmまで瞬間的に達するといいます。

その大パワーを支える駆動方式は新開発のAWD。ポルシェ・ダイナミックシャシー・コントロールシステム(PDCC)や可変式のポルシェ・アクティブ・エアロダイナミクスシステム(PAA)などにより、トラクションや安定性を確保しているということです。

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また、911ターボS にはポルシェ・セラミックコンポジット・ブレーキ(PCCB)が標準装備され、エンジン性能に見合ったブレーキパフォーマンスが期待できるメカニズムになっています。

さらに、911 GT3にも採用された「リヤアクスルステアリング」も装備。50km/h以下ではフロントと反対にタイヤを切る”逆位相”で回頭性を向上、80km/h以上ではフロントと同じ向きの同位相ステアとなり安定感を増すという制御。なお50〜80km/hは状況に応じて同位相・逆位相を使い分けるということです。

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ドイツ本国での税込価格は、ターボが162055ユーロ、ターボSは195256ユーロとなっていますが、日本国内での販売価格は、ターボが2030万円、ターボSが2446万円。為替を考えると、バーゲンプライスといえるかもしれません。

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■ポルシェ911ターボS 主要諸元
全長:4506mm
全幅:1880mm
全高:1296mm
ホイールベース:2450mm
エンジン形式:水平対向6気筒ツインターボ
総排気量:3800cc
最高出力:412kW(560PS)/6500-6750rpm
最大トルク:700Nm/2100-4250rpm
最大トルク(オーバーブースト時):750Nm/2200-4000rpm
圧縮比:9.8
駆動方式:AWD
トランスミッション:7速PDK(2ペダル)
空気抵抗係数:0.31
最高速度:318km/h
0-100kmh加速:3.1秒
燃料タンク容量:68L

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911turbo特設ページ>>>http://www.porsche.com/microsite/911-turbo/japan.aspx?pc=9914T_OWN_JPN-HP

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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