アウディがTTクワトロをベースに、軽量化を推し進めることで、スーパーカー並といえる3.6kg/馬力のパワーウエイトレシオを達したコンセプトカー「TTウルトラ クワトロ コンセプト」を提案しています。
エンジンは、最高出力228kW(310馬力)、最大トルク400Nmの2.0リッター直噴ターボですが、ロールケージが組まれ、空力パーツも追加されているにも関わらず、1111kgと軽量に仕上がった車体が、スーパーカー並のパワーウエイトレシオを生み出した理由といいます。
もともとASF(アウディ スペース フレーム)といってアルミを多用した軽量ボディがセールスポイントでもあるTTですが、そのフレーム部分で43kgもダイエット。またエンジンにおいては、クランクケースやオイルパンといった見える部分だけでなく、クランクシャフトやバランサー、フライホイールといった部分まで軽量化をはかり、エンジン単体で25kgも軽くすることに成功したといいます。
なお、パフォーマンスは、0-100km/h加速が、スタンダーのTTクワトロから1.3秒も速くなった4.2秒。最高速は280km/hということです。
ロールケージによって遮られる後方視界の対策として、リアモニターカメラの画像をバックミラー部分に映し出すといった工夫も確認できる、この「TTウルトラ クワトロ コンセプト」。20kgの軽量化につながるというカーボンとアルミを組み合わせたホイールといった新提案にも注目の高まる一台といえそうです。
(山本晋也)