VWのマルティン・ヴィンターコルン会長が上海モーターショーのプレビューイベントで同社が中国進出以来、最大規模となる大型投資を予定している事を発表しました。
それによると、2015年までの3年間に約1.3兆円を投資して現在の70車種から90車種までラインナップを拡充、乗用車やSUV、バン、大型トラックなどの販売を強化、燃費性能に優れる新型車の開発や、生産効率などの引き上げを図って行くと言います。
ブルームバーグやロイターが伝えるところによると、VWは2018年までに中国での年間生産台数を60%拡大して400万台強とする予定のようで、その為の従業員数を現在の7.5万人から10万人以上に増強、販売店数についても2017年までに現在の300店から500店にまで拡大する予定と言います。
昨年、同社は中国で営業利益が50%近く増大しており、2013年度は目標販売台数300万台を目指す模様。
ちなみにVWは1980年から中国政府と合弁会社設立に向けた交渉をスタート、1985年に上海汽車と、1991年には第一汽車とそれぞれ上海VW、一汽VWを設立。
中国進出から30年以上が経過した現在、足元の欧州市場が縮小する中で2018年までに世界販売首位を目指す同社にとって、今や中国は非常に重要な市場となっており、昨年の世界販売で首位を奪還したトヨタもVWの中国での動きから目が離せない状況と言えそうです。
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