上海モーターショーにおいて、ホンダが中国市場において2013年内に発売する2台のニューモデルを発表しました。中国市場といえば、各メーカーが1980年代生まれのセグメントに注目している中で、ホンダもそのセグメントをターゲットにしたニューモデルを公開しています。
その外観から日本でいうストリームの後継モデルを想像させる新型車「JADE(中国名:傑徳)」は、2012年の北京モーターショーにて発表した「Concept S」の量産バージョン。翡翠をイメージしたというエクステリアは、美しさと高貴さを表現しているとのことで、1980年代生まれのユーザーが求めるエネルギッシュさにマッチするということです。2013年9月に発売予定となっています。
もう一台の新型車は、中国市場向けに開発したミドルクラスセダンである「CRIDER(中国名:凌派)」です。こちらも、2012年の北京モーターショーにて発表された「Concept C」の量産バージョン。
デザインモチーフには龍を採用したという、いかにも中国自動車市場の伝統的なセダンで、クラス最大級のサイズ、マッシブなエクステリア、優れた動力性能を持ち合わせているといいます。また、このモデルは、中国人スタッフを中心に、中国のユーザーに向けて開発した点も注目といえそう。なお、発売時期は2013年6月を予定しています。
中国市場におけるブランドスローガンとして、『我動 未来動』を掲げるホンダ、幅広いユーザーに向けた、楽しく新しい未来を提供するニューモデル2台といえそうです。
(山本晋也)