GW前に最低限チェックしておきたい自動車点検整備まとめ!

運行前点検、毎日の日常点検は道路運送車両法で決められているのですが、毎回やっている人はほとんどいないはずです。

内容はブレーキ(踏みしろ、効き)、タイヤ(空気圧、亀裂や摩耗、溝の確認)、バッテリー液量、原動機(冷却水、エンジンオイル)、ライト(点灯、点滅)、ウインドウウォッシャー液、ワイパーです。覚えていましたか?

main

JAFによると、昨年のゴールデンウィークの出動内容は一般道が過放電バッテリー、キー閉じ込み、タイヤのパンク(バースト/エア圧不足含む)がワースト3で、過放電バッテリーは2万3544件、構成比は約36%ですから3台に1台はバッテリー上がりでJAFのお世話になっています。

高速道路では、28.3%のタイヤのパンク(バースト/エア圧含む)、12.16%の燃料切れ、8.47%の過放電バッテリーになっています。なお、このワースト3は、お盆でも年末でも上位を占めている常連です。

sub2 sub1

燃料切れ、つまりガス欠は論外として、まずは過放電バッテリーを見ていきましょう。バッテリーのトラブルは充電不足、寿命、不良などが考えられますが、2〜5年で寿命が来ますので、最近替えていない、エンジンの掛かりが悪い人はまず注意したいものです。

ほかにもナビやカーオーディオ、雨天時や夜間走行が多いなどバッテリーへの負担が大きい人も要注意。点検時はバッテリー液の量、電圧を確認しましょう。電圧のチェックはテスターが必要ですが、ガソリンスタンドやカー用品店などでもしてもらえます。一度上がったバッテリーは時期によりますが、3年以上経っているのなら交換をオススメします。

タイヤの空気圧もガソリンスタンドでチェックできます。自転車と同じように、クルマのタイヤも乗っても乗らなくても自然に減っていき、1か月で最大10%も低下します。空気圧が低いと燃費も悪化しますし、バースト(破裂)の原因にもなるので、こまめなチェックは欠かせません。

エアゲージで点検するか、ガソリンを入れた際にチェックしてもらいましょう。また、やや高額ですが空気圧監視システム(TPMS)を導入する手もあります。車種によっては空気圧の警告が出る場合がありますから、即確認が原則です。もちろん、釘などが刺さっていないか、タイヤの山が減っていないかもチェックしましょう。

とくに、レンタカーなどは他人任せになりがちなので要注意です。私もかつて某メーカーの広報車で高速でバーストという恐怖を味わっています。

毎年多いキー閉じ込みですが、JAFによると「運転中気がかりなことがあった」、「所用で急いでいた」、「持ち出す荷物があった」など、いろいろな原因があるようです。JAFでは、クルマをロックする際は必ずキーを使う、車外からロックするクセをつける、スペアキーを携帯する、車外のどこかに隠すといった対策を薦めています。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる