スバルが「XV ハイブリッド」にパナソニック製ニッケル水素バッテリー採用のわけは?

トヨタとパナソニックの合弁会社「パナソニックEVエナジー」(現プライムアースEVエナジー)がニッケル水素バッテリーの開発をスタートさせたのは1997年のこと。

2004年から量産を開始し、トヨタ プリウスにも搭載され、現在までに全世界で累計600万台以上の生産実績を持っていると言います。

スバル XV ハイブリッド

個々のバッテリー能力を最大限に引き出す制御システムにより長期に渡って高い充放電能力を維持可能な電池特性が同社のウリ。

今回パナソニックはニューヨークオートショー2013でワールドプレミアされたスバル初となるHVモデル「XV クロストレック HV」にも同社がニッケル水素バッテリーシステムを供給していることを明らかにしました。

トヨタとスバルの関係を考えれば自然な成り行きと言えるかもしれません。

パナソニック ニッケル水素バッテリー
パナソニック ニッケル水素バッテリー

スバルとしては第一弾のHVだけにシビアな制御システムを必要とするリチウムイオンバッテリーの採用を避け、量産効果でコストの面でも有利な同システムを採用したものと思われます。

スバル XV ハイブリッド
スバル XV ハイブリッド

以前にお伝えしたとおり、パナソニックは液晶テレビなどの家電産業の不振から自動車産業へ軸足を移しており、今後もHVやEV、PHV、FCVなどのバッテリーシステムの供給に力を入れて行くものと思われます。 

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■プライムアースEVエナジー Webサイト
http://www.peve.jp/ 

■パナソニック Webサイト
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/2013/03/jn130329-1/jn130329-1.html

 (Avanti Yasunori) 

この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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