トヨタが久々に蘇らせたスポーツカー「トヨタ86」は2012年4月の発売直後に数ヶ月規模の納車待ちが出るほどの大人気を獲得。その後も2012年度に於いて2500台/月レベルの販売ペースを維持。
同社は当初顧客ターゲットを「若者」としていましたが、排気量が2.0Lクラスで売れ筋グレードの価格帯が250万円以上であった為、若者向けとは言い難く、販売実情としては40代前後の顧客層に向けたスポーツカーとなっているようです。
この状況を踏まえて、トヨタが86よりさらに一クラス下となる1.5L級のスポーツカーを開発しているとの噂がスクープ誌やWeb等で広がっています。
客観的に見ればせっかく86/BRZで仕掛けたスポーツカー戦略をオヤジ世代(中高年層)だけに留まらせてしまうのは勿体無い話で、むしろトヨタがそれでヨシとする筈もありません。
流れからいけば以前から噂されているスープラの復活も含めてトヨタ86の上下に兄弟モデルをラインナップするのが自然と言えそうです。そこで考えられるのがトヨタ86よりもさらにコンパクトなボディに排気量1.5L~1.6Lクラスのエンジンを載せたスポーツカーという訳です。
本来ならインプレッサ用1.6LのBOXERエンジンで86/BRZ同様に低重心レイアウトを狙って欲しいところですが、150万円台に収めようとすると既存1.5L直4エンジン+ターボ追加辺りが順当な線と考えられます。
エクステリアデザインとしては「トヨタ FT-HSコンセプト」のような本格2ドアスポーツクーペ、もしくは「KIA pro-ceed」のような実用性も兼ね備えた2ドアスポーツハッチといったところ。
ちなみに巷の噂ではトヨタの新型FRスポーツの発売時期は2015年頃になるとのこと。
どうせなら極限まで軽量化を図って小排気量ながらもパンチの効いた走りを実現してもらいたいと思うのは筆者だけでは無い筈。
トヨタの今後の動きに注目です。
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